巨視的に21世紀を俯瞰するのに最適な本の復活

山下義通氏の『日出る国の復権』が今日から毎週一回のペースで公開される。この本は2007年にダイヤモンド社から出版され、絶版になっていたものを復活させたものである。価値ある本を蘇らせることは、われわれスキルアカデミーのミッションであると考えている。

 本には河童が登場する。その河童がわれわれ日本人に語りかけるスタイルを採っている。河童は俗に千里眼といわれる。この河童の目と口を借りて、時空を超えた長期的シナリオを描き出す。曰く、「歴史の主役は500年ぶりに西洋から東洋へ」、「21世紀での富の未来」、「新科学革命の世紀とイノベーションの方向性」。無論、河童は著者山下氏の分身である。河童の知的でユーモラスなキャラクターを借りて、21世紀の日本を軽妙に物語る。

河童
 絵の著作権:マルプデザイン(http://malpu.com/

 以下は、本の「むすび」の最後部からの引用である。

「河童のわれわれも、今までは日本人にすがりついて生きてきたが、これからは河童社会の世界化を目指して、頑張って生きていくから、みなさん、どうぞよろしくお願いしますね。
さようなら
じゃぼーん!(河童飛び込む水の音)」

河童
 絵の著作権:マルプデザイン(http://malpu.com/

 「日本人よ、自立せよ」と河童の口を借りて言っているのだ。この本は山下氏のライフワークであり、最後のメッセージなのである。ひとのライフワークは読む価値があるというのが私の考えだ。井上靖の『孔子』や三島由紀夫の『豊饒の海』が典型である。

 去年(2014年)暮れに山下氏の事務所を訪れ、電子出版をお願いしたところ、快諾を頂戴し、今日を迎えることができた。告白すれば、著者の山下義通氏は私の師匠なのである。師匠が私を弟子と思ってくれているかは分からない。弟子としても、不詳の弟子であることは間違いない。

以上

佐久間 陽一郎
東京大学卒業、米ウェストバージニア州立大学大学院卒業、元アーサー・D・リトル・インターナショナル副社長兼マーケティング・ディレクター、佐久間コンサルティングオフィス代表(現職)、スタンレー電気社外監査役(現職)、元東北大学大学院客員教授、元日本工業大学専門職大学院技術経営研究科研究科長兼教授。
二つ大学院で計10年間(2004~2014)、社会人学生を相手に、スキル教育を実施し、絶賛を得るとともに、スキル教育体系を作り上げる。

佐久間陽一郎

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