「分かる」会計の本、遂に登場する

あらゆるビジネス書のジャンルの中で、「討ち死に」を最も多く生み出しているのが「会計」ではないだろうか。会計知識の書物を買い込む。しかし読みだして2ページぐらいでもうアクビが出る。「貸借対照表」あたりで半数は脱落しているのではないだろうか。それではなぜ会計の本を買ったかというと、その必要性を強く感じたからに違いない。

そう、あなたがマネジャーなら、もしくは近々マネジャーになるであろう人には、会計知識は必須だ。だから会計の本を手に取るのだが、多くの会計本は、その専門家である会計士や税理士が書いている。会計の素人は何がを分かっていないのかが分かっていない人が書くのであるから、初学者に分かるはずがない。この講座の特徴は、「会計屋」が「会計屋」を目指す人のために書かれたものではない点だ。

私は、筆者の宇野永紘(ながひろ)氏と長らく日本工業大学専門職大学院でご一緒させていただいた。大学院生は全員社会人だ。多くは(失礼ながら)会計知識に欠けていた。そんな大学院生が、宇野氏の授業を受け、宇野ゼミで卒論を書き、完璧な会計知識を獲得して卒業していった。私はこれを事実として、目の前で見ているのである。

彼らが獲得したものは、会計の専門家になるための会計知識ではない。企業人として、企業組織を運営する上で必要な会計知識――企業会計知識――を得たのである。

企業会計の知識を備えているかどうかで、あなたのマネジャーとしての将来は相当違ったものになるだろう。備えていないと、「私は会計知識がないのだ」という感覚を常に抱えていることになる。討ち死にした過去に心が疼き、自信を持てない。このようなことを乗り越えるために、遂に最適は本が書かれたのだ。このことに私は、限りない喜びと、著者の宇野氏に対する深い感謝の念を抱いている。

宇野氏は元銀行マンで、ニューヨークの投資銀行にいた頃の上司が、ポール・ボルカー氏(写真)だった。ボルカー氏といえばレーガン政権下(1979年 – 1987年)、連邦準備制度理事会(FRB)議長を務めた超大物だ。オバマ政権では経済回復諮問委員会委員長に就任し、「ボルカー・ルール」と呼ぶ銀行規制案を提案した。宇野氏とボルカー氏は今でも「ポール」「ヒロ」と呼び合う中だ。

Paulvolcker出所:Wikipedia

スキルアカデミーでは、「スキマ時間にスマートフォンで勉強できる」ことをめざしている。しかし会計はある程度手を動かす必要があるが、この講座は読みやすい。各部の最後には「理解度チェックテスト」が用意されている。このテストを毎回パスしていけば、必要な知識が必ず獲得できるようにしてある。本講座『企業会計初級』は、宇野永紘氏渾身の作だ。

以上

佐久間 陽一郎
東京大学卒業、米ウェストバージニア州立大学大学院卒業、元アーサー・D・リトル・インターナショナル副社長兼マーケティング・ディレクター、佐久間コンサルティングオフィス代表(現職)、スタンレー電気社外監査役(現職)、元東北大学大学院客員教授、元日本工業大学専門職大学院技術経営研究科研究科長兼教授。
二つ大学院で計10年間(2004~2014)、社会人学生を相手に、スキル教育を実施し、絶賛を得るとともに、スキル教育体系を作り上げる。

佐久間 陽一郎

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