大塚家具の大塚会長に付いて行くことを決めた社員達?

公開企業である大塚家具のプロキシファイト(委任状争奪戦)もいよいよ27日(金)の株主総会で決着する。皆さんも色々な意見をお持ちだろう。どちらに軍配が上がると思われるか?27日の前に、自分の考えをまとめておくのは、経営の予行演習として意味がある。

大塚勝久会長の記者会見出典:YOMIURI ONLINE、2015年2月6日

決着すると書いたが、本質的には決着しない。どちらか一方が当面の経営権を握ることは確かだが、泥仕合はその先も続く。久美子社長が勝てば、会長は株主提案権を用い、臨時株主総会の開催を要求してくる。会長が勝てば、かつての成功体験にもとづく使い古しのビジネスモデルが復活し、業績低迷が続き、また経営権の問題が再燃する。

大塚家具は公開企業だ。外形的には社外取締役が3人、社外監査役が3人におり、立派なガバナンス優良企業だ。(一部の)の創業者(家)の独裁には、会社法も金商法もない、ガバナンスはゼロだ。

「社員はほぼ全員、私を支持してくれている」というのが会長の言い分だ。2月に開いた会長の記者会見には、社員がズラリと並び、「会長に付いて行く」という固い決意の表情に見える。

実は違うのだ。ここにいる社員達の多くは、ただ、「一緒に記者会見で謝ってくれ」といわれ、断れるわけもなく同席したに過ぎない。「プロキシファイト」だという会長の言に唖然とし、ただ中座するわけにもいかず、極度の困惑の表情なのである(他に表情の選択肢がない)。実態はといえば、多くの従業員は久美子社長を支持している。

いずれにしろ後3日で結果が分かる。

以上

佐久間 陽一郎
東京大学卒業、米ウェストバージニア州立大学大学院卒業、元アーサー・D・リトル・インターナショナル副社長兼マーケティング・ディレクター、佐久間コンサルティングオフィス代表(現職)、スタンレー電気社外監査役(現職)、元東北大学大学院客員教授、元日本工業大学専門職大学院技術経営研究科研究科長兼教授。
二つ大学院で計10年間(2004~2014)、社会人学生を相手に、スキル教育を実施し、絶賛を得るとともに、スキル教育体系を作り上げる。

スキルアカデミー 佐久間陽一郎

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